坐禅(座禅)をおこなうと、どのような効果があるのかまとめてみました
今回は「 意志力の向上 」です。

 

はじめに

「痩せたい!」と思っていても大好きなお菓子を食べてしまったり、

「英会話を習得したい!」と思っていても日々のことに追われ勉強できない、

「ランニングを習慣にしたい!」と思っていても今日は疲れたからと気づいたらベットで横になりSNSや動画サイトを見てしまう。

私生活や仕事においても、頭では分かっているのに実行できない、続かない、逆にダメだと思っているのにやってしまったり・・・

「あぁ、なんて自分は意志が弱いんだろう」と誰しも一度は考えます。

今回はそんな皆が悩む「意志力」を強くする方法と坐禅(座禅)の関係についてまとめました。

 

 

「意志力」とは?

世界中で絶賛され、日本でも60万部突破のベストセラーとなった、アメリカのスタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガル著書『スタンフォードの自分を変える教室』ではおもに人間の「意志力」について述べられています。

本書の中でケリー・マクゴニガル氏は「意志力」を「潜在能力を引き出す力」だと表現し下記のように定義しています。

“意志力とはつまり「やる力」「やらない力」「望む力」という3つの力を駆使して目標を達成する(そしてトラブルを回避する)力のことです。”

 

 

「やる力」「やらない力」「望む力」

ケリー・マクゴニガル氏が「意志力」を構成するものとして考える3つの力を整理します。

 


やる力 【 やるべきことを実行する力 】 

 ex : ダイエットのためにランニングをはじめる 


やらない力 【 誘惑に打ち勝つ力 】

 ex : ダイエット中だからジャンクフードは食べない


望む力 【 自らのモチベーションを思い出す力 】

 ex : 今の自分の容姿を変えて(痩せて)モテたい、健康になりたい。


 

 

前頭前皮質が意志力をコントロールする

私たち人間は脳からの指令で自らを動かしています。

「意志力」も脳の一部分が大きく関係しており、その部分が「前頭前皮質」(ぜんとうぜんひしつ)と呼ばれる額と目の後ろに位置する脳の領域です。

「前頭前皮質」は体を動かすなどの基本的な自己コントロールをつかさどっていましたが、人類の進化と共に大きくなり我々の「意志力」までコントロールするようになりました。

これは私たちの生活が原始時代のような、食料を備蓄し敵から逃げるサバイバル生活から、食料の心配も少なく安全な生活に変化しているからだと考えられます。

しかし前頭前皮質があるからといって人間の本来ある「本能」や「衝動」などを完全にコントロールできるわけではありません。ぶつかり合い、せめぎ合ってどうにか自己をコントロールしているのです。

では前頭前皮質が本能に打ち勝ち確固たる意志力を発揮するにはどうすればいよいでしょうか?

それは「前頭前皮質を鍛えて脳の領域を大きくする」ことです。

 

 

 

脳は「瞑想」で鍛えられる

坐禅(座禅)の効果 【ストレス軽減とストレス耐性】>でも紹介させていただきましたが、様々な脳科学の研究により人間の脳は筋肉のようにトレーニングで強く、大きくなることがわかっています。これは「意志力」をつかさどる前頭前皮質においても例外ではありません。

 

『スタンフォードの自分を変える教室』のなかでケリー・マクゴニガル氏は前頭前皮質を鍛え意志力を強くする「もっともかんたんで効果的な方法」に「瞑想」をすすめています。

 

”ある研究では、瞑想の練習をたった3時間行っただけで、注意力と自制心が向上するという結果が見られました。11時間後には、脳に変化が現れました。瞑想を始めた人たちの脳では、集中力を持続したり、気が散るものを無視したり、衝動を抑制したりするのに重要な領域の神経間の連絡が増加していました。また別の研究では、瞑想の練習を8週間毎日続けたところ、日常生活において自己認識の度合いが向上し、脳で自己認識をつかさどる部分の灰白質の量が増えているのがわかりました。”

 

継続的な瞑想を行うようになると、前頭前皮質の領域が大きくなり、注意力、集中力、ストレス管理、衝動の抑制、自己認識といった自己コントロールのさまざまなスキルが向上するようです。

 

 

意志力を高める瞑想方法

ケリー・マクゴニガル氏が推奨する瞑想方法が本に載っているので紹介します。

 


 ① 動かずにじっと座ります。

”椅子に座って足の裏を床にぴったりつけるか、クッションの上であぐらをかきます。(中略)ただじっと座っているだけという単純なことでも、意志力を強化するトレーニングになります。これにより、脳や体が感じる衝動にいちいち従わないようになります。”


呼吸に意識を集中します。

”目を閉じるか、あるいは居眠りが心配ならどこか一点(たとえばまっ白な壁とか。テレビショッピングを見ながらなんてダメですよ。)を見つめてください。そして呼吸に意識を集中します。(中略)気が散りだしたら(自然なことです)、また意識を呼吸に戻します。”


呼吸をしているときの感覚をつかみ、気が散りはじめたら意識します。

”息を吸うとお腹や胸がふくらみ、息を吐くとしぼんでいくのがわかります。いつのまにかほかのことを考えていることに気づいたら、前と同じように、また意識を呼吸に戻してください。(中略)このような練習は、自己コントロールだけでなく自己認識のトレーニングにもなります”


上記、3つのステップを毎日5分からはじめ、10分、15分と伸ばしていくといった、いわばマインドフルネス瞑想の方法です

 

 

毎日5分からの「おうち坐禅(座禅)」

マインドフルネス瞑想はもともと日本の「坐禅(座禅)」をもとに考えられたものです。なので上記の瞑想法はもちろん「坐禅(座禅)」に含まれています。※

ケリー・マクゴニガル氏の瞑想方法は毎日5分からはじめるなど、本サイトが推奨する「おうち坐禅(座禅)」と共通するところがあり「瞑想ビギナー」「坐禅ビギナー」に適したものだと思います。

⇒< はじめよう、おうち坐禅

※宗派、道場により坐禅の方法は様々です。

 

 

 

最後に

仕事やプライベートでも重要である「意志力」。人は無意識のうちの楽な方へ進んでいきます。

それを自覚し、強い意志でより自分らしく生きるために1日の少しの時間を坐禅(座禅)やマインドフルネス瞑想に使いましょう。

では今から毎日5分の「おうち坐禅(座禅)」をはじめましょう!さっそくあなたの意志力が試されてます笑

⇒< はじめよう、おうち坐禅

 

 

※ 本文章はケリーマクゴニカル著『スタンフォードの自分を変える教室』を参考・引用させていただいております。

 

 

 

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