11月16日(金)・17日(土)に、駒沢キャンパス記念講堂で「禅ブランディング事業」の一環として開催された「『禅と心』シンポジウム ーなぜ禅は人をひきつけるのか。ー」に参加してきました。

 

 

 

日程の都合上、16日(金)のみ参加させていただきました。

第1部では、熊野 宏昭 氏(早稲田大学人間科学学術院教授)による特別講演「マインドフルネスとは」と 角田 泰隆 氏( 駒澤大学仏教学部教授)による講演会「道元禅と坐禅」を行なわれました。

第1部の内容としてはまず、熊野氏がGoogleやAppleなどの大手IT企業が取り入れ話題の「マインドフルネス」の考え方や効果を分かりやすく解説し、その後角田教授により「坐禅(座禅)」と「マインドフルネス」を比較するという流れで終了しました。

「坐禅」から生まれた「マインドフルネス」を両名ともに的確に解説され、さらに角田氏が比較することで「曹洞禅」の本質がハッキリと見えてきた印象でした。

 

第2部では、島津 清彦 氏((株)シマーズ代表取締役)による講演会「今、なぜ禅的経営なのか?」、尾崎 正善 氏(徳善寺住職)による講演会「教団組織運営と人材育成ー輪住制度と清規・修行の特徴を通してー」が行われました。

「組織経営と禅・マインドフルネス」のテーマのもと、島津氏は現代を「予測不可能かつカオスな時代」と表現し「生きるためにはシンプルで的確な判断と実行が必要」と禅的観点からこれからの経営を的確に話されていました。その後、尾崎氏が曹洞宗の寺院運営制度である「輪住制度(りんじゅうせいど)」や僧堂修行における組織運営を話されました。

 

私自身、宗教団体の運営はトップダウンだという思い込みがありましたが、曹洞宗の「輪住制度(りんじゅうせいど)」はある程度の寛容さもある印象でした。

しかし尾崎氏がデメリットとして「迅速な意思決定ができない」「一貫性がない」などをあげており、現代の会社経営における悩みと似た点があると感じました。

 

 

 

 

その後のパネルディスカッションは島津氏・尾崎氏・貫井 洋 氏(駒澤大学高等学校校長)とコメンテーターに 山口 浩氏(駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授)が、ファシリテーターを 青木 茂樹 (経営学部教授)が務め行われ、第1部、2部での講演では触れられなかった踏み込んだ話をお互いの質問に答えながら進んでいきました。

途中、山口氏が「禅」の価値について「本田 宗一郎と藤沢武夫」を例に「異なるもの通しが力を発揮し、価値を高めていく」と話したのが印象的でした。

 

 

 

「坐禅(座禅)」をひろめる活動をおこなっている身としては非常に勉強になるシンポジウムだと感じました。さらに今後はどうやってこのサイトで禅の価値を高めて発信していくかを考えさせられました。