「ざぜん」の漢字表記には「坐禅」「座禅」があります。

どちらが正しいのでしょうか?

 

はじめに

近年、Appleのスティーブ・ジョブズ、メジャーリーガーのイチロー、京セラやKDDIをつくった稲盛和夫などの著名人が坐禅やマインドフルネスを生活に取り入れていることから、書籍やメディアでも頻繁に「坐禅」が取り上げられるようになってきました。

しかし、様々な坐禅をとりあげる媒体で「坐禅」と「座禅」の表記が混在している現状です

どちらの字であっても日本人ならば「ざぜん」と読めるのであまり問題なさそうですが「坐禅(座禅)」についてまとめているサイトとしてはどちらが正式な表記であるか明らかにしておかないといけません!

 

 

正しいのは「坐禅」

早速、答えを出してしまいました笑

「ざぜん」の表記で正しいのは「坐禅」で「座禅」というのは誤表記です!

 

 

 

漢字の意味

「座禅」が誤表記である理由は漢字の意味にあります。

まず「座」という字は「座席」「座敷」など「坐る場所」を意味する漢字です。

一方、「坐」という字は人が膝を曲げて座る形を表しており、「坐る行為そのもの」を意味する漢字です。

あわせて余談ですが仏教では「坐」の漢字の土の上にある2つの人を「自我」と「自己」を表すととらえたり、「仏様」と「人」であるという説もあります。

 

 

どちらが市民権を得ているか?

私たちが使う言語も「諸行無常」といいますか、日々移り変わっています。

例えば「一生懸命」という四文字熟語も元々は「武士が賜った『一か所』の領地を命がけで守り、それを生活の頼りにして生きたこと」に由来し「一所懸命」(いっしょけんめい)という言葉でした。

しかし次第に「命を懸ける」という意味に転じて現在では「一生懸命」が市民権を得ています。

ということは「坐禅」が正式としても一般に市民権を得ているほうが正しいという考え方もできます。

 

Googleで検索してみると「坐禅」が約2,600,000件、「座禅」が約1,600,000件のヒットしました。

インターネット検索は「坐禅」のほうが表記される数は多いようですね。

 

では若い人に人気のインスタグラムではどうでしょうか?

2018年、現在でインスタのハッシュタグで比べてみると♯坐禅 での投稿数は10,597件、♯座禅での投稿数は16,910件という結果でした。

若い層には「座禅」の表記のほうがなじみがあるということでしょうか?

今後、時代の流れの中で誤表記のほうに取って代わるかもしれません。

 

 

 

 

 

「坐禅は坐禅」

昔、寺社があつまる展示会にて畏れ多くも坐禅体験会をさせていただいたことがあり、

そのときデカデカと「座禅体験」と誤表記してしまい、複数のお坊さんにご指摘を受けたことがあります。

禅宗のお坊さん曰く「坐禅は坐禅、座禅なんてものはない」だそうです。

大変失礼いたしました…

 

 

 

 

さいごに

「坐禅」の漢字表記に関することでしたが、漢字の意味、成り立ちや仏教的な意味からもしっかりとした意味があり、「座禅」は誤表記であることを理解していただけたでしょうか?

実はsuwarinoのコンテンツは「坐禅(座禅)」と表記させていただいております。

これは坐禅を始めたい、坐禅について知りたい方が「座禅」と検索してしまっても、このサイトを見ていただきたいという想いでこのような表記をさせていただいております。

理解の上ですので、何卒ご容赦ください!